本文へスキップ

組織開発と人材育成 研修技術センター株式会社

研修講師 育成講座instructor Training

本講座開設の背景

セキュリティ教育やリスクマネジメント教育を実施する際、受講生から聞かれるものとして「自社で活かせる部分を強調して教えて欲しい」といったものがあります。

セキュリティやリスクマネジメントといったテーマでは、対策にいくら費用や時間をかけても、コストに見合う成果を得られるかは不透明であり、経営や事業が継続的かつ安定的に運営されることそのものが得られる対価の一部であるため、会社組織としてその価値に気付きにくいという根本的な課題があります。

反面、法人組織や関係する業界団体には「リスクに強い人」「頼りになる人」というものは一定数在籍しており、彼らのノウハウが正しく普及されれば、リスクに強い事業運営が可能になると考えます。

そこで、本講座では、特定の知見やセンスをお持ちの方を講師として育成することにより、所属する法人組織や業界のセキュリティレベル、リスク対応が向上するのではないかという想定に基づき運営されています。

本講座の目的

本講座では、特定の知見・経験を持った方を講師として育成することを目的としています。

社内研修体系の改善

社内の知見やノウハウを組織間で共有したり、新たな事業を行う場合に求められるリスクセンスなどを共有するために、定期的な研修や勉強会の開催を行うことがあります。
そういった機会の効率と効果を上げるための1つの手段として、教える側の人材のスキルアップを行うことが重要です。

業務内の学習の効率化

新しい技術を導入し、新しい事業を始めたり既存の事業を高度化するためには、機械化が考えられますが、機械化は特定の業務プロセス設計が可能なものにおいては成果が得られるものの、変化が早い取り組みについては人的投資の方が成果を得られやすいということがあります。
そういった組織や人材のスキルの底上げを行う際には、情報を詰め込むよりも、組織として学習を業務に取り込むことが重要です。その入り口と進捗を管理できる立場の人材を育成するために講師育成のノウハウを活用できます。

サプライチェーン体制の強化

サプライチェーン体制が進化・深化していきますと、体制を構成する企業は様々な取引をしながら役割分担をしていますので、バラバラに業務が高度化していきます。更に、そのバラバラな速度で変化していく状態で n対n の関係を維持し、それぞれの事業に影響がフィードバックされていきます。
そのような環境の中で、事業のスピードを管理したい経営層に対して、現場業務はサプライチェーン上の取引関係に左右されていきますので、その経営と業務の間を取り持ち事業を推進する経営層の右腕が必要となります。上意下達のプロジェクト運営は基本ですが、そのプロセスコントロールの改善の1つの手段として活用することができます。

人生100年時代に向けて

65歳定年制、60歳定年再雇用、55歳役職定年と、人生100年時代に向けての取り組みのスピードに比較しますと、定年後から十分な年金受給までの間には、もう少し活躍の機会が欲しいところです。
日々ビジネスは進化していると言いながらも、経営、事業、業務、作業と分解していきますと、一定のところで機械化だけではない、人間性と創意工夫といったセンスが必要なところが見え隠れします。
そこで、定年後を視野に、所属した企業や業界に知見やノウハウを残して貢献し続けられる技を習得することができます。

副業解禁によって広がるチャンス

日本企業における副業解禁の流れは拡大しています。副業として講師を担当する方を募集しています。
自社を事例とせず、ニュース記事などに基づき、知見を整理、棚卸しし、経験に沿った研修プログラムの提供を行いたいという方に、講義ノウハウを提供いたします。

講師育成

当社の講師育成の考え方

講師育成の目標(講師の姿)として、以下の5つのポイントを推奨しています。

1.ゴール:講義をすることによる自己学習の高度化・効率化

2.準備:知見・経験・ノウハウ等の棚卸し

3.講義:受講生の立場に立った学習に必要な心理的準備への理解

4.講義:伝えるべき内容のゴールと範囲の設定

5.講義後:フィードバックによる講義レベルの複線化

用語の定義(デジタル大辞泉)

知見:実際に見て知ること。また、見聞して得た知識。
経験:実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。それによって得られた知識や技能など。
ノウハウ:ある専門的な技術やその蓄積のこと。

講師へのステップ

講師の活躍の場

当社では、主に「研修」に対する講師の育成に主眼を置いています。

実際には、研修講師、演習講師(ファシリテーター)、パネリスト、講演演者等、様々なパターンが想定されますが、まずはスタート地点として、限られた目的の下、限られた会場で、またアイコンタクトできる範囲の人数による場所での講師経験を重視しています。


講師へのステップ

当社が考える講師となるためのステップは2つあります。

1.専門スキル

2.講義スキル

専門スキルは、これまでの業務経験や学習経験に基づく、他者と差別化できるスキルを指します。
講義スキルは、講座を運営する上で必要となる、教材作成、話法、質疑応答等のスキルを指します。

その他、会員管理、連絡・伝達、会場管理、アフターフォロー等周辺領域もありますが、その点についても本講座では身に着けていたくことになります。まずは、2つのスキルから学習を始めて頂きます。


講師からのステップ

研修講師としての経験は、講師としてのキャリアを積むこともありますが、企業内での講師(社内講師)として、社内の業務改善やリカレント教育に資するポジションとしても生かすことが可能です。

また、社内講師という立場であれば、社内の組織変革や業務改革、デジタルトランスフォーメーションによる担当業務の変更等が行われる際のバックアップとして活躍することもできます。

社外講師としてのキャリアを想定する場合、まずは、世の中にどれくらい同じテーマ(専門スキルに基づくもの)があるのかを確認する必要があります。

情報セキュリティ、サイバーセキュリティ、リスクマネジメントのような幅広い意味合いを持つ用語での研修プログラムは、日本国内で数百~千以上開講されていますし、有志勉強会のようなものも、イベントアプリを活用して多数開催されています。

そのような中で、自身の専門スキルを活用した研修プログラムを開発して頂くことが重要になります。

参考)新米コーチやコンサルタントが陥る3つの落とし穴(Harvard Business Review)
https://www.dhbr.net/articles/-/6069


講師育成プログラム(研修)

ブログラム概要:ベーシック(1日コース)

講師育成プログラムでは、以下の8ステップに基づき、講師になるためのノウハウを習得して頂きます。

1.講師研修(半日)

専門スキルと講師スタイルを確認した後、研修に必要なノウハウについて習得して頂きます。
このパートでは、研修の開始から終了までに必要な要素、個性を生かして評価されるポイントを学習して頂きます。

2.研修運営研修(半日)

研修運営研修では、受講生の募集(プロモーション・営業活動)、受講生管理、会場手配、ファシリティ管理等について習得して頂きます。
座学ではありますが、不測の事態も想定した運営管理を学んで頂きます。

講師育成プログラム(コンサルテーション)

プログラム概要:オプション(1ヵ月間)

1.専門スキルチェック(30分)

専門スキルチェックでは、講義されるテーマについて協議をします。
得意分野と考えていらっしゃるものでも、他の知見との組み合わせや、経験・実績の棚卸によって、講義内容に幅と厚みが出てくることがあります。

2.講師スタイル適性チェック(30分)

講師スタイル適性では、資料作成が得意な方、話しが上手な方など、講義スタイルを決定するためのポイントを整理します。
当社の講師育成は、講師となる方の個性を重視し、画一的な講師像を求めるものではありませんので、今後のスタイルについて討議します。

3.教材作成・レビュー(2週間)

研修講師として講義するための資料作成を行って頂きます。
講義資料の様式は自由ですが、受講生にとってわかりやすいもの、使いやすいものでなければなりません。まずは自由に作成頂き、資料のレビューを行います。

4.講義演習(半日)

講義資料の作成ができた後には、実際に講義を行って頂きます。
まずは、15分、次に30分と、徐々に時間を長くしていき、2時間程度の研修ができるようになって頂きます。この時間数の長短は、今後の研修のレベル感を掴む訓練を兼ねています。
全体を通して撮影を行い、映像を見ながら改善点を探ります。

5.改善点に基づくトレーニング(半日)

講義演習のチェック基づき、良い点と悪い点の整理を行います。
良い点は、使い過ぎないように、また使いたい時に使えるようにして頂きます。
悪い点は、構成によるものか、説明の順番によるものか、話法によるものかなど原因を分析し、次の研修に活かして頂きます。

受講料

講師育成プログラム:ベーシック

100,000円(税別)/名

講師育成プログラム:オプション

300,000円(税別)/名


担当講師 : 当社代表 荒川

本講座は、当社代表の荒川が担当いたします。

営業職から人事担当、会社創業に伴い、コンサルティングや研修開催を行っています。

厚生労働省の緊急人材育成基金事業における職業訓練講師を担当し、最近では、サイバーセキュリティ分野における講演、パネリスト、PM/SE向け研修を担当しています。

参考書籍(Amazon.co.jpにリンクしています)

研修講師 育成講座を受講する前に、自習により研修講座を組み立てたい方へは、以下の書籍をご紹介しております。

尚、当社と下記著者および出版社とは一切関係ございません。

研修企画・運営 講義スキル 考え方の整理

研修技術センター株式会社

〒105-0003
東京都港区西新橋2-23-3 神山ビル5階

Mail:contact[at]training-tech.co.jp